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資金循環統計の改定値の公表について

2015年6月29日
日本銀行調査統計局

はじめに

資金循環統計では、新たに入手した基礎資料や制度変更等を反映し、遡及改定を年に1回実施しています。本年は、国際収支統計において、新しい作成基準(IMF国際収支マニュアル第6版、以下6版)に準拠した対外資産負債残高が公表されたほか、年次改訂が実施されたことを受け、6月に遡及改定を実施することとしました。これに伴い、2005年1〜3月期以降の四半期計数および2004年度以降の年度計数を改定しましたので、お知らせします。遡及改定値については、時系列統計データ検索サイトをご覧下さい。

今回の遡及改定では、上記に加え、生命保険部門の保険・年金準備金に係る調整額や対外直接投資の取引額(フロー)の計上方法等も変更しました。主なポイントは、以下のとおりです。

(1)6版ベース対外資産負債残高計数等の反映

  • 6版ベースの対外資産負債残高(年次計数、四半期計数)、6版組み替え計数(6版ベースと連続性のある過去の時系列計数。昨年3月10日公表)の遡及訂正等を反映しました。

(2)生命保険部門の保険・年金準備金に係る調整額計上方法の変更

  • 生命保険部門の一般勘定で運用される保険・年金商品のうち、外貨で運用される保険・年金商品の為替評価に伴う責任準備金の変動を、調整額として新たに計上しました。

(3)対外直接投資の取引額(フロー)計上方法の変更

  • 国内銀行、農林水産金融機関、中小企業金融機関等の対外直接投資の取引額について、これまでの残高の前期差から国際収支統計を利用した推計値を計上する方法に変更しました。
  • この結果、上記3部門の対外直接投資に調整額を新たに計上し、取引額の精度が向上しました。さらに、一国全体から金融機関部門を控除した残差として作成される民間非金融法人企業部門の対外直接投資取引額についても、精度が向上しました。

照会先

調査統計局経済統計課金融統計グループ

Tel : 03-3279-1111(内線 3951)