このページの本文へ移動

政府短期証券(FB)の公募入札発行について

1999年 3月 5日
日本銀行

 下記のような枠組みに従って、政府短期証券(以下、「FB」という。)の公募入札発行を行うこととする。

1.公募入札発行の方法等

  1. (1)FBの名称は「政府短期証券」とし、大蔵省証券、食糧証券及び外国為替資金証券を統合して発行する。
  2. (2)FBは価格競争入札(コンベンショナル方式)により発行する。
  3. (3)FBの最低応募単位は1000万円とする。
  4. (4)FBの償還期間は、原則13週間とする。
  5. (5)(4)に加え、2ヶ月物等償還期間13週間未満のFBを国庫の資金繰りに応じて発行することを検討する。
  6. (6)FBの発行は、原則として毎週最初の営業日に行い、その3営業日前に入札を行うこととする(祭日等がない場合、水曜日に入札し、月曜日に発行することとなる)。
  7. (7)FBの入札手続は、日銀ネット等により行うこととする。
  8. (8)FBの入札当日のスケジュールについては、原則として、入札日の午前10時20分にオファーし、同11時30分に締め切ることとする。
  9. (9)FBの公募入札参加資格者の範囲は、振替決済制度の参加者のうち、次のいずれかを満たす者とする。なお、公募入札参加者への指定の希望については、平成11年3月中は日本銀行を通じて受け付ける。
    1. 1)銀行、証券会社、保険会社、農林中央金庫、商工組合中央金庫、短資会社
    2. 2)ディーリング認可を受けている信用金庫等

2.政府預金の取扱い

  1. (1)国庫の運営上発生した余裕金については、政府預金内において当座預金勘定から国内指定預金勘定への組替整理を行い得るものとする。日本銀行は、当該国内指定預金勘定の残高に対してFBの直近の募入平均利回りを0.05%下回る金利を付するものとする。ただし、0.01%を下限とする。
  2. (2)国内指定預金に一般口、外国為替資金口、食糧管理口、資金運用部口の口座を設ける。

3.日本銀行によるFBの引受け・償還等

  1. (1)公募入札において募集残額等が生じた場合及び国庫に予期せざる資金需要が生じた場合には、日本銀行は、例外的に所要のFBの引受けを行うものとする。この場合の引受け利回りは、直近の公募入札における募入平均利回りとする。
  2. (2)上記(1)により日本銀行が引き受けたFBについては、公募入札発行代り金により、可及的速やかに償還するものとする。
  3. (3)日本銀行は、その保有するFBについて、大蔵省より繰上償還の依頼を受けた場合には、金融調節その他日本銀行の業務運営上支障が生じない範囲内で、その依頼に応じるものとする。
  4. (4)上記(2)、(3)により繰上償還を行う場合の償還価格は、直近の公募入札における募入平均利回りに基づき算出した価格とする。
  5. (5)日本銀行は、上記(1)による例外的な引受けのほか、外国中央銀行等との売買など自らの必要に応じ、FBの引受けを行うことができる。この場合の引受価格は、発行日を同じくするFBの公募入札における募入平均価格とする。