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金融高度化セミナー「中小企業再生の課題と対応」を開催

2012年12月26日
日本銀行金融機構局
金融高度化センター

金融高度化センターでは、2012年12月17日、千代田区の砂防会館において、「中小企業再生の課題と対応」と題する金融高度化セミナーを開催しました。

本セミナーでは、冒頭、金融高度化センター長の米谷が、「事業再生を考える視点について」と題して、「事業の新陳代謝の促進」と「倒産に伴う失業の発生といった地域経済へのダメージの回避」を両立する手段としての事業再生の意義等について説明しました。また、事業再生研究機構の代表理事である須藤弁護士には、「中小企業が利用できる事業再生の手法」について、私的整理(DDS、DPO、第二会社方式等)を中心に説明をして頂きました。

その後、金融機関の実務家の講演として、福岡銀行の吉戒副頭取には、2000年代前半に行った破綻懸念先の処理・再生の話を中心に老舗百貨店の事例などについて説明して頂きました。また、東邦銀行の矢吹担当部長には、地元の温泉旅館の事例紹介を中心に事業再生への想いを語って頂きました。さらに、広島市信用組合の山本理事長からは、バルクセールへの取組みが企業の再生につながっていることや同信組の経営方針について説明して頂きました。

パネルディスカッションでは、講演者の一部に、静岡キャピタル株式会社の鈴木会長、京都信用金庫の竹口部長、中小企業再生支援全国本部の藤原統括プロジェクトマネージャーが加わり、静岡県や京都府の事業再生の特徴や再生支援協議会の活用を含めた幅広い論点について議論しました。

なお、参加者数は、約500名でした。

本セミナーのプログラムと講演資料、金融機関による講演要旨およびパネルディスカッションの模様については、以下をご参照ください。

開会の挨拶・基調講演

金融機関による講演

パネル・ディスカッション

「中小企業再生の課題と対応」

パネリスト

  • 鈴木 庸夫 氏(静岡キャピタル株式会社 取締役会長 静銀経営コンサルティング株式会社 代表取締役社長)
  • 竹口 尚樹 氏(京都信用金庫 金融円滑化推進部長)
  • 藤原 敬三 氏(中小企業再生支援全国本部 統括プロジェクトマネージャー)
  • 矢吹 光一 氏(東邦銀行 融資管理部担当部長)

モデレータ

  • 須藤 英章 氏(弁護士、事業再生研究機構 代表理事)
  • 米谷 達哉(日本銀行 金融機構局 金融高度化センター長)
  • (注)2013年1月25日追加掲載
  • 参加者を右後方から撮影した写真
  • パネリストとモデレータの写真
  • 講演者が台の前で話している写真
  • 講演者が立ち上がって話している写真