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総裁談話・新日本銀行法の施行に当たって

1998年 4月 1日
日本銀行

 「独立性」と「透明性」という2つの理念を軸として全面改正された新日本銀行法が、本日施行された。

 日本銀行法は、わが国の金融・経済に関する基本法とも言うべき重要な法律であるが、一昨年春に改正の議論が具体化してから約二年を経て施行の日を迎えることとなった。これは、法改正作業に携わってこられた国会、政府関係者をはじめとする多くの方々の深いご理解と多大なご努力の賜物であり、日本銀行として改めて衷心より感謝申し上げたい。

 現在日本銀行は、一刻も早く自らの改革を果たして、内外の信認を回復するとともに、日本銀行の政策と業務を通じて日本経済と金融システムの立て直しに貢献していく、という重い課題に直面している。

 新法施行の本日、日本銀行の最高意思決定機関である政策委員会は、その機能を強化し、既に新たな活動を開始している。今後は、新日本銀行法の理念に即して、新政策委員会のもとで全行一体となって、先に述べた日本銀行の課題の達成に全力を傾注していく決意である。

以上